探偵法務's 三重四日市にご相談いただくお客様から、「ラブホテルに入るところの証拠と、そこから出てくるところの証拠では、どちらの方が重要なのでしょうか?」というご質問をよくいただきます。
結論から申し上げますと、どちらか一方が決定的に重要というわけではありません。
その理由については後ほど詳しくご説明いたします。
また、「ラブホテルへの入室と退室、両方の写真がなければ証拠にならないのでしょうか?」と尋ねられることも少なくありません。
しかし、必ずしも両方の写真が必要不可欠というわけでもありません。
つまり、ラブホテルの証拠収集において、「入室の瞬間がなければダメ」とか「退室の瞬間さえあれば大丈夫」といった単純なものではなく、また「両方が揃っていなければならない」というわけでもないのです。
最も肝心なのは、対象者とその相手がラブホテルに「一定時間滞在していた事実」を明確に証明することです。
ラブホテル滞在を証明する証拠の具体例
例えば、以下のようなケースでもラブホテルへの滞在を十分に証明できます。
「ラブホテルに入室する瞬間の写真はないものの、対象者の車がラブホテルの駐車場に2時間停車していたことが確認でき、その後、建物から出てきた対象者と相手の女性がその車に乗り込む様子が撮影できた場合。」
このような状況であれば、二人がラブホテルに滞在していたという十分な証拠として認められます。このように、ラブホテルの証拠は「入室」と「退室」の両方が必須というわけではありません。
もちろん、片方だけよりも両方の証拠が揃っているに越したことはありません。
「入室」よりも「退室」の撮影が有利な理由
ちなみに、一般的に「入室」の場面よりも「退室」の場面の方が、より鮮明な証拠写真を撮影しやすい傾向にあります。
- 入室時は対象者の背後からの撮影になりがちですが、退室時は正面からの撮影が可能なため、顔をはっきりと捉えやすいから。
- 対象者がどれほど警戒していても、退室の瞬間は入室時と比較して対策が困難であるという側面もある。
例えば、警戒心の強い対象者の場合、無理に「入室」の瞬間を撮影しようとすると、探偵(尾行)の存在に気づかれてしまい、最悪の場合、ラブホテルへの入室を取りやめたり、建物には入ったもののチェックインせずにすぐに出てきてしまったりすることもあります。
ちなみに、一旦ラブホテルに入ったとしても、チェックインせずにすぐに退室してしまえば、たとえ入室と退室の写真があったとしても、実際に滞在したわけではないため、不貞行為の証拠にはなりません。
さらに、警戒されてラブホテルへの入室を中止されたりするような対策を取られてしまうと、せっかく調査を進めていても証拠を確保できなくなってしまいます。
加えて、ラブホテルを出た後に相手の住所を特定するために尾行が必要なケースでは、入室時に無理をして対象者を警戒させてしまうと、その後の尾行が著しく困難になる可能性もあります。
そのため、警戒している対象者の場合、探偵法務's 三重四日市では、ラブホテルに入室する瞬間の撮影が危険だと判断した際には、あえてその機会を捨てることもあります。
危険だと感じたら、「入室」の撮影は避け、「退室」の瞬間に集中して証拠を狙うのです。
特に、ラブホテルへ向かうまでの間にデートや待ち合わせなどの場面が既に撮影できている場合は、無理をしてまで「入室」の瞬間を捉える必要はありません。
「ラブホテルに行ったけど、性行為はしていない」という言い訳は通用するのか?
なお、お客様からよく聞かれる質問の中に、「もしもラブホテルには行ったけれど、性行為はしていないと主張されたらどうなるのですか?」というものがあります。
私どもがこれまでに経験した限りでは、ラブホテルへの複数回にわたる滞在が証明されている状況で、「性行為はなかった」という主張が裁判で認められたケースは一件もございません。
時折、浮気相手が「ただ相談に乗っていただけ」といった苦しい言い逃れを試みることがありますが、裁判ではそのような弁解は通用しないのが実情です。
当然ながら、ラブホテルは「性的な行為を行うことを目的とした施設」であるという認識が一般的であり、成人男女が二人きりでそこに滞在していた場合、そのような言い訳が通るはずがないのです。
だからこそ、ラブホテルでの滞在を示す証拠は、浮気(不貞行為)を立証する上で「証拠の王様」と称されるほど強力なのです。